リスクと副作用(一般的な治療回数・期間を含む)

一般的に考えられるリスクと副作用について

医療ガイドラインについて

医療ガイドラインでは、ホームページ上においても、自由診療の料金だけでなく、リスクと副作用について明記することとなっております。歯科医師として一度も経験の無いようなものもありますが、あくまでリスクと副作用として「考えられるもの」について表記しております。また、一般的な治療回数・期間も記載してあります。(患者様の状態によって変わります。)

エアフロー・GBTメインテナンス

  • 治療期間1回につき1日でおわりますが、定期的に施術を受けることをおすすめいたします。
  • ナトリウムパウダーによるお口の不快感を伴うことがあります。
  • ケースにより完全に汚れを落としきれない場合があります。
  • 歯茎の腫れや歯肉炎のある方は、ナトリウムパウダーがあたることにより、まれに痛みや出血をともなうことがあります。多くの場合、エアフロー後は、すぐに出血はおさまり、1~2日で歯茎は治癒していきます。
  • 着色汚れ(ステイン)はクリーニング後に再付着することもあります。定期的な受診をおすすめいたします。

ホワイトニング

  • 治療期間はホームホワイトニングですので、ご自宅などで2週間程度が1サイクルとなります。白さを保つには定期的な施術をおすすめいたします。
  • ホワイトニングは健康保険適用外の100%自己負担(自由診療)となるため、健康保険適用の治療と比べ治療費が高額となります。
  • ホワイトニングでは、非常に少ないですが歯の保護膜を溶かしてしまう作用があります。
  • ホワイトニングでは、しみるような感覚がでることがあります。
  • ホワイトニングは、天然歯であることが前提の施術ですので、入れ歯や差し歯、セラミックなど、人工歯を白くすることはできません。
  • 歯にヒビがある方は、ホワイトニング剤がヒビから入り、強い刺激を与える可能性があるため施術を避けるべきです。
  • 抗生物質の影響で歯の変色が大きい場合、ホワイトニングの作用が出にくいです。
  • 無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングの過酸化水素を分解することができないため、体内に取り込まれると、進行性口腔壊死などの症状につながる可能性がありますのでホワイトニングはできません。

セラミック治療(ジルコニアインレー / メタルボンドクラウン / ジルコニアクラウン)

  • 治療期間と通院回数は、治療する歯の本数や歯の状態によって変わります。1本あたりの治療は2週間~3週間程度で2~3回の通院が目安です。複数本の治療や神経の治療が必要な場合は、1ヶ月~3ヶ月程度の期間と5回以上の通院が必要になる場合があります。 
  • 強い衝撃や過度な噛み合わせの力がかかると、セラミックが割れる可能性があります。
  • 治療後、噛み合わせが合わず、顎関節や筋肉に負担がかかる場合があります。
  • 治療の過程で歯を削る際、神経が刺激されることで知覚過敏や痛みが生じる場合があります。
  • セラミック治療は保険適用外の場合が多く、費用が高くなることがあります。
  • セラミック自体は耐久性が高いものの、長期間の使用で接着剤が劣化し、修復が必要になる場合があります。
  • セラミックの硬さが天然歯より高いため、噛み合わせによって隣接する歯が摩耗する可能性があります。
  • 非常に稀ですが、接着剤や使用される材料に対してアレルギー反応が起こる場合があります。
  • セラミックの色調が天然歯と完全に一致しない場合、見た目に違和感を覚えることがあります。
  • 治療後に一時的な歯の違和感や痛みを感じる場合がありますが、通常は数日で改善します。
  • 噛み合わせや装着感に問題がある場合、再調整が必要になることがあります。

入れ歯治療

  • 通院回数は総入れ歯で4〜5回、部分入れ歯で2〜4回程度が目安です。治療期間は総入れ歯で1〜2ヶ月、部分入れ歯で1ヶ月程度が目安です。
  • 入れ歯の種類によっては、健康保険適用外の100%自己負担(自由診療)となるため、健康保険適用の治療と比べ治療費が高額となります。
  • 個人差があるため、必ずしも100%快適な入れ歯となることを保証できるものではありません。
  • 使い勝手によって入れ歯は破損することがあります。

インプラント治療

  • 治療期間は、下顎で約6ヶ月、上顎で約12ヶ月程度が目安です。通院回数は、初診から上部構造物の装着までで約5〜10回程度、その後のメンテナンスを含めると年に2〜4回程度が目安となります。 
  • インプラントは、健康保険適用外の100%自己負担(自由診療)となるため、健康保険適用の治療と比べ治療費が高額となります。
  • インプラントは、インプラントをあごの骨に埋入する外科手術が必要となります。
  • インプラントは、術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。その時のために痛み止めや抗生剤をお出ししております。これは一時的なもので多くの場合2~3日で治まります。
  • インプラントは、人により骨造成などの手術が別途必要となることがあります。その場合、別途手術費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。骨造成が必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
  • インプラントは、歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
  • インプラントは、免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、すぐに治療開始できない事があります。
  • インプラントは、非常にまれですが、血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。ただし、インプラント手術の検査や計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。
  • インプラントでは、上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
  • インプラントでは、お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
  • インプラントでは、口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
  • インプラントは、骨の成長途中になるお子様や、妊婦の方は受けられません。

GTR法

  • 治療回数と期間は個人差や骨の状況によって異なりますが、一般的には3~6ヶ月の通院期間で、2~4回の通院回数程度となります。 
  • 手術部位に細菌感染が起こる可能性があり、治癒が遅れることがあります。
  • 手術後、歯ぐきが後退する場合があり、見た目や感覚に影響することがあります。
  • 移植材や膜が患者の組織と適合しない場合、効果が十分に得られないことがあります。
  • 保護膜が歯ぐきから露出することがあり、感染や治癒不全の原因となる場合があります。
  • 治療後に再び感染が起こり、結果が不十分になることがあります。
  • 手術後、一時的に痛みや腫れが発生することがありますが、通常は数日で改善します。
  • 使用する移植材や膜に対してアレルギー反応が起こる可能性があります。
  • GTR法は保険適用外の場合が多く、治療費が高額になることがあります。

エムドゲイン

  • 治療回数と期間は個人差がありますが、通常は2回程度の通院で約2週間程度です。ただし、重症度や個人の状態によって治療期間や回数は変動します。
  • 手術部位で細菌感染が発生する可能性があり、治癒が遅れることがあります。
  • 治療後に歯ぐきが後退し、審美性や感覚に影響を与える場合があります。
  • エムドゲインの成分に対してアレルギー反応が出る可能性があります。
  • 治療後、手術部位に一時的な痛みや腫れを感じることがありますが、通常は数日で軽減します。
  • 術後のケア不足により、再び感染が起こる可能性があります。
  • 十分な組織再生が行われず、追加の治療が必要になる場合があります。
  • エムドゲイン法は保険適用外の場合が多く、費用が高額になることがあります。

骨移植

  • 治療回数と期間は骨の移植方法や個人の状態によって異なりますが、おおむね骨移植から骨と結合するまで3ヶ月から1年程度、通院回数は5~10回程度が目安となります。 
  • 手術部位で細菌感染が発生する可能性があり、治癒が遅れることがあります。
  • 移植した骨が完全に生着せず、一部が吸収されることがあります。
  • 自家骨移植の場合、骨を採取した部位に痛みや不快感が生じることがあります。
  • 手術後、移植部位や周辺に腫れや内出血が見られることがありますが、通常は一時的です。
  • 移植部位に術後の痛みを感じる場合がありますが、多くの場合は鎮痛剤で対処可能です。
  • 移植した骨が生着しない場合、治療効果が得られず再手術が必要になることがあります。
  • 他家骨や人工骨を使用した場合、体が移植材を拒絶する可能性があります。
  • 手術中に神経が損傷する可能性があり、しびれや感覚異常が生じる場合があります。
  • 骨移植は高度な技術が必要であるため、費用が高額になる場合があります。

自家歯牙移植

  • 3~6か月程度の治療期間がかかります。
  • 移植した歯が顎骨に適切に生着しない場合、治療が失敗することがあります。
  • 手術部位で細菌感染が起こる可能性があり、治癒が遅れることがあります。
  • 移植後に歯の根が吸収される「外吸収」や「内吸収」が起こる場合があります。
  • 手術中に神経を損傷する可能性があり、しびれや感覚異常が生じる場合があります。
  • 移植後、噛み合わせに問題が生じることがあり、再調整が必要になる場合があります。
  • 手術後に手術部位や周辺に一時的な痛みや腫れを感じることがあります。
  • 移植した歯が感染し、最悪の場合抜歯が必要になることがあります。
  • 移植歯の周囲に歯周病が発生する可能性があります。
  • 移植が成功しない場合、別の治療法を検討する必要があります。

意図的再植術

  • 1~2か月程度の治療期間がかかります。
  • 抜歯して再度植えた歯が顎骨に適切に生着しない可能性があります。
  • 手術中や術後に細菌感染が発生し、治癒を妨げる場合があります。
  • 移植した歯が吸収される「外吸収」や「内吸収」が起こることがあります。
  • 抜歯や再植の過程で歯根が損傷し、治療効果が低下する場合があります。
  • 手術中に神経を損傷する可能性があり、しびれや感覚異常が起こることがあります。
  • 術後に一時的な痛みや腫れを感じる場合がありますが、通常は数日で軽減します。
  • 再植した歯が長期的に安定しない場合、抜歯が必要になることがあります。
  • 意図的再植術は複雑な手技であり、治療にかかる時間や費用が大きくなる場合があります。

矯正的搬出(エクストリュージョン)

  • 1~2か月程度の治療期間がかかります。
  • 矯正力が強すぎたり継続期間が長くなると、歯根が吸収される可能性があります。
  • 搬出中の歯が一時的に動揺し、噛む際に違和感を感じる場合があります。
  • 治療後に噛み合わせが変化し、不調和が生じる可能性があります。
  • 矯正力により歯ぐきや歯周組織に負担がかかり、炎症が起こる場合があります。
  • 矯正的搬出には時間がかかるため、治療が長期化する可能性があります。
  • 搬出中の歯が目立つ位置に移動する場合、一時的に見た目に影響が出ることがあります。
  • 装置の装着や治療期間中のメンテナンスが必要で、患者に心理的・時間的な負担がかかる場合があります。
  • 搬出後、固定が不十分だと歯が元の位置に戻る可能性があります。

歯根端切除術

  • 通常1回の外科手術で完了します。治療回数は手術自体と術後の経過観察を合わせると2回から4回程度になることが多いです。治療期間は手術から約1ヶ月から2ヶ月程度が目安となります。
  • 術後、手術部位に細菌感染が起こる可能性があり、適切なケアが必要です。
  • 手術後に一時的な痛みや腫れが発生することがありますが、通常は数日で軽減します。
  • 手術中に近くの神経が損傷し、しびれや感覚異常が生じる場合があります。
  • 根管内に感染が再発するリスクがあり、追加の治療が必要になることがあります。
  • 切除部位の骨が十分に再生しない場合、治療結果に影響が出ることがあります。
  • 術後、噛み合わせに違和感が生じることがあります。
  • 手術後に一定の回復期間が必要で、日常生活に一時的な支障が出る場合があります。
  • 根管の感染が完全に取り除けず、抜歯が必要になることもあります。

スポーツマウスガード

  • 製作には通常2回の通院が必要で、製作期間は1週間から2週間程度です。
  • 初めて使用する場合、口の中に異物感を感じることがありますが、多くは時間とともに慣れます。
  • マウスガードの厚みによっては、一時的に呼吸や発音がしづらく感じる場合があります。
  • サイズが合わないマウスガードを使用すると、歯や歯ぐきに圧迫感や痛みを感じることがあります。
  • 使用されている素材に対して、まれにアレルギー反応が起こる可能性があります。
  • マウスガードが破損すると、鋭利な部分が口腔内を傷つけるリスクがあります。
  • 低品質や不適切な設計のマウスガードでは、衝撃を十分に吸収できず、歯や顎へのダメージを防ぎきれない場合があります。

口臭外来

  • 治療回数と期間は、般的に3~4週間間隔で3回程度通院するケースが多いです。口臭の原因が歯周病や虫歯などの口腔内の問題である場合、そちらの治療を先行させるため、治療期間は長くなることがあります。 
  • 診断結果により、口臭の原因が明確になることで精神的な負担を感じる場合があります。
  • 口臭の原因や体質によって、治療の効果が期待通りに得られない場合があります。
  • 一度の診療では十分な改善が見られず、複数回の通院や長期的なケアが必要となることがあります。
  • 使用する薬剤や治療法によっては、一時的に口腔内に違和感や刺激を感じることがあります。
  • 診断を受けた結果、口臭に対して過剰に意識しすぎることでストレスを感じる可能性があります。
  • 改善のために食生活や習慣の見直しが必要となり、不便に感じることがあります。
  • 保険適用外の治療や検査を行う場合、費用負担が大きくなることがあります。