歯を残すための高度な治療に対応

他院で抜歯を宣告されても諦めず、当院までご相談ください。大宮の歯医者・歯科「大宮歯科・口腔外科クリニック」では、抜歯と宣告された歯に対し、歯根端切除術、意図的再植術、矯正学的挺出(エクストリュージョン)、歯周外科治療、自家歯牙移植といった、一般的には難易度の高いと言われる処置にも対応しています。

歯1本の価値とは

歯にかかわる価値観は人それぞれであり、多くの人が歯を失った後に初めてその大切さに気づきます。アメリカでは歯の価値が高く、1本あたり500万円、全28本で1億4000万円とされます。当院では可能な限り歯を残すための治療に対応しています。

歯根端切除術 

進行して神経まで侵されてしまった虫歯では根管治療が行われていますが、根管治療を続けても一向に治らず、ついには抜歯を宣告されてしまったといったことも少なくありません。そのような状態にも対応できる治療が「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」です。
歯茎が腫れたり痛みが出る場合には、歯根の先に炎症が起き嚢胞(のうほう)ができている可能性があります。歯根端切除術は、歯根嚢胞の摘出、歯根の先端の切除を行って、抜歯せず歯を残すことを目指すものです。歯科用CTを使用して、3次元の立体画像で問題のある歯根部分の様子を詳細に確認して治療計画を作成します。
当院では、高度な知識と経験、技術により、歯を残すために全力を尽くします。

意図的再植術

意図的再植術(いとてきさいしょくじゅつ)は、歯を一度抜歯して治療を行い、治療後、再び歯を元の位置に戻すという治療法です。歯の根の先の根尖病変(こんせんびょうへん)や根管治療が困難な歯に対して歯の保存を目的に行う治療です。意図的再植では、歯根膜(しこんまく)の状態が成功率を左右し、歯科医師の高度な技術が必要な治療です。歯根膜が乾燥するとダメになってしまうため、抜歯後はスピーディーに処置を進める必要があります。

矯正学的挺出

矯正的挺出(エクストリュージョン)とは、歯茎の下にあって見えない部分の歯根を矯正治療の方法で歯茎より上に露出させ、被せ物を被せることができるようにする治療方法になります。例えば虫歯が進行して歯茎の上の見える部分の歯を失ってしまった場合、歯を保存することができなくなります(抜歯となります)。無理矢理治療しても、不適合な治療となって虫歯が再発してしまったり、そもそも被せ物ができないといったことになります。

しかし矯正的挺出(エクストリュージョン)によって歯を保存できることがあります。矯正的挺出(エクストリュージョン)では、対象となる歯の両隣の歯に矯正器具をつけて、根の部分だけになった歯にフックを装着し、矯正治療用のゴムを使用して牽引します。被せ物をするために必要な位置まで歯の根の部分の牽引が完了し、歯根の一部が歯ぐきの上に露出したら、外科処置で歯肉整形を行います。外科処置の後、仮歯を入れ、歯ぐきの状態の回復を待って最終的な被せ物を被せます。

歯周外科治療

歯周外科治療は、歯周病の原因を取り除き、歯周病が再発しにくい環境を作るために行う治療です。歯周基本治療で歯石除去や適切なブラッシングを継続して行うことで、軽度の歯周病であれば徐々に改善していきます。しかし、中等度以上の歯周病では歯周ポケットに歯周病の原因が残っており、歯周病が進行していきます。歯周外科を行うことで歯周ポケットを減少させ、再発を防ぐための環境整備が可能となり、将来的な抜歯のリスクを低減させていくことが可能となります。

自家歯牙移植 

自家歯牙移植は様々な理由で行われます。大きな虫歯、重度の歯周病、歯根破折、歯が折れたなどによって歯を失ってしまうことがありますが、一般的に、噛む機能を回復させる治療としては、インプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯のいずれかとなります。しかし、自家歯牙移植は、それ以外の選択肢となります。

自家歯牙移植は、(ご自身の親知らずなど)一度抜歯した歯を新しい場所で機能させる治療法ですが、それを可能としているものとして「歯根膜(しこんまく)」があげられます。歯は骨(歯槽骨)に埋まっていますが、歯槽骨と歯をつないでいる組織として「歯根膜(しこんまく)」が歯の根を覆っています。この歯根膜には再生能力の高い細胞が無数にあります。

しかし、スピーディーに治療を済ませることができないと、歯根膜の細胞がダメになってしまいますので非常に高度な手技が必要となります。その点、当院では歯科用CTを活用し、それで得たデジタルデータによって、移植のシミュレーションを行ってから本番に臨むという独自の方法で、スピーディーな移植と移植の成功率を飛躍的に高めています。